2025年のはじまりに

今朝、いつものように犬の散歩をしてきました。真っ青な空が広がっていましたが、おそらく気温は5℃を下回っていたことでしょう、いかにも真冬を思わせる冷たい風が頬を全身を包みました。そんな中、犬の足取りは軽快でまるで寒さを感じていないように見えました。外に出るのが億劫になりがちなこの季節に、私を外に連れ出してくれる犬の存在はありがたいものです。犬にリードを引っ張られながら公園を歩いていると、地面に埋め込まれた丸太に足を取られて危うく転びそうになりました。地面が凍っていたのです。なんとかバランスを保ち、体制を立て直しました。心臓がドキドキして、もし転んでいたらと考えるととても恐ろしくなりました。こんな時はいつも、亡くなった夫がきっと守ってくれていたんだな、と感じます。本当にありがとう。

さらに道を進みながら、ふと「孤独」という文字が頭をよぎりました。

今年の年末はたまたま実家の母と姪が泊まりに来ていて、義父と4人で年を越し、お正月を迎えました。でも、近い将来私は一人でこの年末年始を迎えることになるのだろうという思いが、孤独という文字と共に頭をよぎりました。共に暮らす義父も今年92歳です。人生100年時代とは言っても、ここから先はいつ何が起きてもおかしくはない年齢なのです。私はこの先の年末年始をどう過ごしているのだろう。頭をよぎる「孤独」が決して寂しく悲しいものだけではなく、何か安らぎのような感覚があることに気づきました。一人で静かな時間を過ごすのです。それはきっと、とても静かで自分と向き合う時間になるのだろうと思います。私は今、その静けさを求めていることに気づきました。

一方で、今年はたくさんの人に会ってみようかなという気持ちもあります。夫が亡くなった後、元気を取り戻してはいましたが、人と会うことを避けていました。元々人と会うことが好きだったのかどうかもわからないほど義務感でそうしてきていました。それが夫が亡くなったことで、自分と向き合う時間の中で人と距離を置くことにしたのです。そして今年、さらに時を経て、また人との関わりを持ちたいなと思っているのです。自分の気持ちに向き合い、どうしたいかを自分に問うてきた数年を経ての今です。無理にそうしていない分、とても気持ちが楽な自分がいます。

人の心は変化するものです。苦しみを無理に乗り越えるのではなく、自分自身に向き合い続けた先にそれが用意されていたのです。少しづつ癒されたからこそそう感じるものです。

2025年は昨年から開催している「死別の哀しみをわかちあう会」をより充実させていきたいと思っています。哀しみや苦しみを抱えている人たちが、それを言葉に出せる場所をもっと作りたい。喉の奥につかえているものを取り除き、自分らしさを取り戻してほしいと願っています。

世界は混沌としています。政治不安や戦争は続くことでしょうし、気候変動に伴う自然災害などもあちらこちらであるのでしょう。不安や心配なことは山のようにある中で、自分の内側に安らぎを感じられるように、日々自分と向き合って生きていきたい、そう思う元旦の朝です。

#グリーフケア #死別 #宮城県 #仙台市


0コメント

  • 1000 / 1000

哀しみを癒すサロン and new you

あなた今、大切な人を亡くし 深い哀しみの中にいることでしょう ここはあなたの胸の内を打ち明けられる場所 一人で抱えてきた辛さ、怖さ、苦しさ、哀しみ・・・ 心のままに言葉にしてみましょう あなたはこれからの人生を、 その哀しみと共に歩んでいきます 不安なことも多いでしょう 大丈夫、 亡くなった大切な人はいつもあなたの側にいて、 あなたを応援していますよ そんなことも一緒に話していきましょう