「自分に耳をすます」

近頃、「自分に耳をすます」ということをより心掛けています。

例えば体の不調。私は現在54歳ですけれど、40代の半ばあたりに度々「ぎっくり背中」に悩まされていました。ぎっくり背中とは聞き馴染みのない方も多いかもしれませんが、ぎっくり腰の背中バージョンというところでしょうか。私の症状は、主には朝起き上がる時、急にグキッと背中が攣ってしまうのです。それはものすごい痛みで、そこからは寝返りを打ったりなどの体を動かすことはほぼ困難で、仰向けになったまま身動きが取れなくなってしまいます。あとはゆっくりゆっくり時間をかけて起き上がるしかありません。5分近くあれやこれやと体制を変えながらなんとか起き上がっていました。原因がわからないので、運動不足とか体が冷えているからとか、無理やりそんな理由をつけていました。対処の仕方も分かりませんので、湿布を貼り出来るだけ無理をしないようにして治るのを待つ日々でした。

あれから10年近く経ち、今は全くぎっくり背中になることはありません。あの日々は一体何だったのでしょうか。そして当時はわからなかった原因というか理由が今ははっきりとわかります。気持ちに体が追いつかず、悲鳴を上げていたのです。いわゆるストレスだったのです。

義理の両親と四人の生活、大好きな夫に対してとてもいい奥さんでありたいと願うために、自分のキャパを超えるような行動をしていたと思います。出来るだけ両親に対してはいい嫁を、夫に対しては良き妻を、という感じです。養ってもらっているので、好き勝手にお買い物をしたり、出かけたりもできないと思っていました。今思えば、いつの時代のお嫁さん?という感じです。おそらく、育った環境がそういう感じだったのかもしれません。母を見て、お嫁さんというのはこういうもの、というイメージを持っていたように思います。

そして今は、最愛の夫が亡くなり義理の母も亡くなりました。義理の父と二人暮らしです。いい嫁をやり続けることもやめました。でも、周囲からは頑張ってるとか、偉いね、などの声をかけてもらうことが多いです。これもまた自分で気づかないうちに頑張っているのかもしれません。でも、体に不調が出るようなことはありません。もちろん、年齢的に更年期症状はありますので、ひょっとするとそれがストレスによるものなのかもしれませんが、わかりません。

いずれにせよ、今は自分自身の心の声をしっかりと聴くようになりました。何かを見聞きしたり、触れたり味わったり、五感を刺激することに対して、違和感や嫌悪感を感じることは受け入れないようにしています。兎角、考え方次第でいいも悪いも決まる、ということは言われますが、そこまでして受け入れようとも思いません。自分の体感するものをそのまま受け入れるだけです。もちろん、望まないのに受け入れなければならない時もあります。そんな時は、ちゃんとそれを理解して受け入れているんだ、という自覚を持ってそうしています。

今年の私のテーマは「自分に優しく」です。それをするためには、違和感や嫌悪感を見ないことにしない、ということなのです。ちゃんと向き合って、手放すのか、理解して受け入れるのかを選択していこうと思っています。おそらくまだまだ生きなければなりません。平均寿命まではあと30年もあります。長いですね。笑 そのためには「自分に優しく」はとても大切なことなのです。

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哀しみを癒すサロン and new you

あなた今、大切な人を亡くし 深い哀しみの中にいることでしょう ここはあなたの胸の内を打ち明けられる場所 一人で抱えてきた辛さ、怖さ、苦しさ、哀しみ・・・ 心のままに言葉にしてみましょう あなたはこれからの人生を、 その哀しみと共に歩んでいきます 不安なことも多いでしょう 大丈夫、 亡くなった大切な人はいつもあなたの側にいて、 あなたを応援していますよ そんなことも一緒に話していきましょう